風をつかまえた少年
「The Boy Who Harnessed The Wind」
William Kamkwamba and Bryan Mealer
「風をつかまえた少年」
ウイリアム・カムクワンバ
ブライアン・ミーラー
風力発電の風車を作る過程ばかりでなく、そこに至るまでの、カムクワンバ君のいる村の様子、人々の生活、小さいころの様子、なども描かれています。
彼が中学に入った年、干ばつに襲われカムクワンバ家の畑も大打撃を受けました。お金は食べるためだけに慎重に使われることになり、学校に払う学費はありません。退学になってしまいました。
それからの、人々の飢餓の様子の描写が本当にリアルです。
国の無策が生んだ人為被害であって、政治などいらない、
世の中には見える人と見えない人がいて、大統領は見ないことを選んだんだ、など
お父さんの言葉の中に、人々のくやしさはどれほどだったろうかと感じました。
支援の食糧配布(実際は販売、お金がなければ支援も受けられない)に並ぶ飢えた群衆、けいれんを起こして倒れる人、誰も見ようともしない、踏み越えていく、
順番が来て配布している建物の中に入るとそこにいた役人たちがなんと健康的なのか!
その建物の外に並ぶ飢えた人々との大きな格差、
その健康的な役人に20キロ分の代金を渡すのに、15キロしか渡されない、要らないなら置いていけと言われる、
そんな時、図書室の存在を知り、学校に行けない分を取り戻そうと本を読み始めます。
その中にあった、Using Energy という本との出会いが始まりでした。
周りの人にはできるわけがない、と言われ続けますが、あきらめないぶれないウイリアム。
その時14才、です。
いろいろな人に読んでほしいと思った本でした。
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